「西国第三番札所」
——バカな!
髪切丸ではこの刀は立ってねん!何となれば この刀にはなぁ この刀にはなぁ お品さんの魂が込められたからだ!
なに!?
お聞きしょう。お品さんはお前を成仏させようために、その身を投げうち、この刀におぬう心の臟を溶け込ませたのだ
姉上が?では姉上は死んだの言うのか?
そんな事ではない、そんなだけのとこじゃない四郎!お品さんはお前の姉上なんとではない、お前の真の母上じゃ!
え?姉上が? 姉上が...私の...?嘘だ!左様なことはあるはずがない!左様なことあるはずがない!
嘘ではない!秀頼公の妻なればこそ、あの淀君さまを成仏させためだ。お前の母上こそ、最後我が子のためにその身を投げうたのだ。その真心、無駄にしては済まぬぞ 四郎!
嘘だ!左様なことはあるはずがない!左様なことはあるはずがない!
四郎よ、もう良い!
え...私は信じる。まだだ、まだ終わておらん 終わらせる訳がいかんぬ。今こそ天のいい形が集め、この屋敷をヤケだくれる...この世界の全てを滅びしてこれ!
四郎!もう止せ!静まれ!これを全てが呪うなろう、そんな淋しいことするな!
黙れ!見ておれ!エロイム エッサイム、我は求め訴え!(呪い文~
(先生!ーーーー危ない!)
四郎よ!お前はこの世立派に生きた。島原37000民のため、お前は立派に戦かっだ!神の子なとではない、普通の人の子が... さぞ苦しかったやろう、怖かったてやろう!(さぞ怖かったてやろう、辛かったてやろう!)四郎よ~よう生きた!お前はおぬう命が見事に生き切った!立派だったぞ!
黙れ!お前に何かわかる!お前に...お前に私の何がー!
それはわからん!だが分からぬまま、俺がお前を丸呑みにしてやる!俺の中空っぽだからなぁ、広々としてさぞ居心地がいいぞ!そこには皆がおるぞ、お品さんがおる、親父どのもおる、又右衛門も、坊太郎も、戸田も、丈馬も、千八も、みんながおる!四郎よ~お前(おめえ)の魂がこれから深い暗い闇の中宿ってはない!(この)俺の中に住まるだ!
十兵衛~~
四郎~成仏せえ!